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1000のタンバリンを打ち鳴らしたような星空

2009年11月24日 23:45

大好きです。(二重の意味で)


日記は落としました\(^o^)/

取引も位置確認を怠り失敗orz

人様の貴重な生産枠が……。

本当に申し訳ございません……。


以下、更新中に作ったのものを。

本更新の雑記は明日の夜……。

週2更新になったら、色々と静かになります。
 偽りの島にひとりのロベルティーネとひとりのカルロがいました。
 美しい黒髪を長くのばした女と、浅黒い肌をした人間の若い男です。
 ふたりは暇をもてあまして、町のカフェでお茶を楽しんでいました。
 麗らかな冒険者の休日。
 まだ、探索は始まってすらいませんでしたが休日なのです。
 お茶の香りを楽しみながら、ロベルティーネは言いました。

「ねェねェ、カルくん。なにか、面白い話はないかナ~?」



ni.gif「そんなの、あるわけないじゃないですか」



「ぷぅー、なによゥ。面白い話を拾ってくるのがあなたの仕事でしょう?」



ni.gif「そんな……どこかの魔王様やお犬様じゃないんですから……」




 ロベルティーネの無茶な物言いに、カルロはたじたじです。

sika.jpg「あのー……」




 そんなふたりに声をかける勇気ある人間がいました。

sika.jpg「突然すみません。ちょっと、よろしいでしょうか?」




 ――訂正、鹿がいました。
 超ストロングなタックルとか繰り出しそうな逞しい牡鹿です。
 きっと経験の浅い冒険者を多数、血祭りにあげてきたに違いありません。
 ですが、ここは町のなか、いわゆる安全地帯です。平和って素敵ですね。

「あら、鹿さん。こんにちは」



sika.jpg「こんにちは、お美しいお嬢さん」



「あら、お上手なんだから♪」



ni.gif「師匠。そんなの、お世辞にきまってるじゃないですか。……ぐえッ」




 鹿の軽快なトークにロベルティーネはほくほく顔です。
 カルロはだんだん青白くなってきています。
 哀しいかな、人間は息ができないとちょっぴりやばい生き物なのでした。

「それで、鹿さん。あたくしに、なにか御用かしら?」



sika.jpg「失礼しました。私、こういうものなのですが」




 鹿は名刺をどこからともなく取り出して、ロベルティーネに手渡しました。

「まあ、雑誌の編集長をなさっているのネ」



sika.jpg「ええ、そういうことになっています」



ni.gif「へぇ……鹿だてらに、凄いなあ」



「あら、カルくんったら、人を種族で差別してはダメよ?」




 鹿の言い方に違和感を覚えつつも、ひとしきり感心するロベルティーネ。
 死の淵から生還したカルロも、鹿の立派な経歴に驚きを隠せません。
 鹿はそんなふたりに魅惑的な提案を繰り出しました。

sika.jpg「じつは、弊社の企画で島の冒険者特集をしておりまして。
 おふたりも冒険者ではないかと思い、声をかけさせていただきました次第です」


「まあ! そうなのネ。すごい鑑識眼だわ!」



sika.jpg「もし、よろしければ……。インタビューなど、受けていただけないでしょうか?」




 まさかの取材です。これにはロベルティーネも驚いてしまいました。

「暇をしていたところだし、あたくしでよろしければ……」



sika.jpg「それは、それは、ありがたい!」




 鹿はメモ帳を取り出し、ロベルティーネの向かいに腰掛けました。
 その横で、カルロはといえば、ただ眺めているだけ。

ni.gif「あの、俺は……? ああ、アイコンもないですしね。
 ええ、分かってましたよ……分かっていましたとも」



 すでに談笑に興じているふたりは、カルロの声を聞いていません。
 飲み干したコーヒーは塩味が効いていて、どこか大人の味でした。

 すっかり業界人の顔つきで鹿は聞きました。

sika.jpg「それでは、おふたりの名前を教えていただけますか?」




 その気になっているロベルティーネがこたえます。
 多少、薹が立っているものの、すこぶるつきの美人です。一応。

「あたくしは、ロベルティーネ・レガーナ・ルーベン・リッター・ラプンツェル。
 ロベルタとか、ロベリィとか、好きに呼んでくださいネ」


sika.jpg「ありがとうございます。では、ロベルタさんと呼ばせていただきますね」




 そう言ってから、鹿はペンを咥えて、メモ帳に書き加えました。

sika.jpg「では、次に……ええと……」



「……」




 ロベルティーネと鹿の視線が、いじけているカルロに注がれます。

「――カルくん?」



ni.gif「……え?」



「はやくしなさい、進まないでしょう?」



sika.jpg「いいんですよ。時間はたっぷりありますから」



「まァ、鹿さん。……ごめんなさいネ」



ni.gif「あ……ごめんなさい。カルロ・チェレギンです。魔女の弟子をしてます」




 なにか釈然としないものを感じながら、カルロは謝りました。
 これが大人になるってことなんですね。

sika.jpg「ありがとうございます、カルロさん。
 では、次に、年齢は? あと、彼氏や彼女は?」



 鹿はノリノリに質問を繰り出します。

「えっと、年齢は……ごにょごにょ(3032歳)よゥ。
 彼氏はいないわネ……どこかにいい人いないかしら?」



 アンニュイな面持ちでロベルティーネは答えました。

ni.gif「師匠、隠せてないですよ。あー、俺は21歳です。
 彼女いません。好きな人はいる……いたんですが。……て、痛っ」



 誰かに足を踏まれたみたいにカルロは痛がりました。
 ロベルティーネが睨んでいたようにも見えましたが、きっと気のせいです。

sika.jpg「お若いのにいろいろあるんですね。ありがとうございました。
 では、みっつ目の質問です。どのような目的でこの島へ?」



 鹿はサクサクと進めます。

「え~と……ま、世界を救うためネ。オリハルコンが欲しいの」



ni.gif「これは、俺も師匠と同じ理由です」




 さすがに神妙な様子で、ふたりは応えました。

sika.jpg「ふむふむ。あなたの見た目はどういう感じ?」




 サラサラとメモをして、鹿はさらに問いかけます。

「自分の格好かァ……なんだか、気恥ずかしいわネ?
 あたくしは、ゆったりとウェーブした髪の毛を足元ぐらいまで伸ばしているわ。
 服も黒いわネ(自前の髪の毛だしネ)。胸は大きいわよ?」


 嫣然と微笑んで胸を強調するロベルティーネです。
 そんな彼女の様子に苦笑しながら、カルロが続きます。

ni.gif「そのアピールは、なんなんですか。誰も、食いつきませんよ。
 俺は、中肉中背で浅黒い肌、黒髪を短く刈り込んでます。
 服はちゃんと着てますよ。武器は短剣を腰に提げています」

sika.jpg「なるほど! 気になるところもありましたが、では、次へ。
 この島に来るまで、何をやってたんですか? それと、趣味は?」



 鼻息がかかるほどの距離まで身を乗り出して、鹿が質問しました。
 生暖かいうえに、獣臭いですが、気にしたら負けです。

「ええと、ナハトホルンという町にいたわ。
 女の子の髪を整えたり、占いをしたり、好きなことをして過ごしていたわネ。
 う~ん、趣味はァ……髪を漉くことと、眠ることかしら♪」

ni.gif「まぁ……漉くのは俺の仕事なんですけどね。
 ええと、俺は、錬金術師の女の子の手伝いをしたり、剣の稽古をしたり。
 それ以外は、ほとんど師匠の代わりに家事をやってました。
 趣味は料理ですね。作るのも好きだし、食べるのも好きです」

「なによゥ、あたくしだって、やればできるもん!」



ni.gif「はいはい、知ってますよ。子供のころは、してもらってましたしね」



 ふくれっつらのロベルティーネを、カルロは軽くいなします。

sika.jpg「ははは、では、最後の質問です。なにか一言お願いします」




 とうとう最後の質問です。
 ふたりは少しだけ考えて、それぞれに応えました。

「なにがあろうと、やり遂げてみせるわよゥ♪」



ni.gif「だから、広い心で許してくださいね?」



「……」



ni.gif「なんでしょうね。この言わされてる感」



「さァ? 考えたら、負けよゥ」



ni.gif「……はあ」



sika.jpg「はい、どうも、ありがとうございました。本誌をお楽しみに!」




 鹿はそそくさと切り上げると、丁寧にお辞儀して駆けていった。

ni.gif「……アイコン」



「……設定してあげるわよ。忘れられた頃に」



ni.gif「……とほほ」




 その哀しげな声は、風に溶けて町の雑踏のなかに消えていった。


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